大阪府堺市を拠点に、店舗建築を手掛けている有限会社カナリです。
弊社では店舗の建築を、さまざまな建築工事を行っていますが、その1つに「内装工事」があります。内装工事に関しては、何となく「建物の内側の工事」という印象を持っているものの、具体的に何を行うのかは知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、店舗内装工事の特徴や流れ、施工業者の種類について詳しく解説します。
■店舗内装工事とは?
店舗内装工事とは、簡単にいうと「建物の内側を仕上げる工事」です。建物内の天井・床・壁・設備・装飾等の施工を行うことで、美観や機能性を高めます。
内装工事を行っていない建物は、建物の躯体である木材やコンクリートがむき出しになっており、ほとんど何の機能もない状態です。つまり、単なる箱にすぎません。内装工事を行うことで初めて、その建物は快適に使用できるようになるのです。
また、内装工事の種類は実にさまざまで、細かく分類すると全部で15種類程度にもなります。建物の見た目や機能性に大きく影響するだけに、内装工事は綿密な計画に基づいて行う必要があります。もちろん、設計や施工の能力が優れた業者に依頼することも大切です。
■内装工事の流れ
内装工事を成功させるためには、正しい手順で実施する必要があります。これはお客様だけでなく、施工業者の側もよく理解しておかなければなりません。内装工事の基本的な流れを見ていきましょう。
①内装工事業者へのお問い合わせ
まずはお客様が内装工事業者の情報を調べ、問い合わせをします。現在はインターネット情報を調べる方が多いため、ネット上で自社の情報を見つけてもらうための工夫も重要になっています。
②ヒアリング・打ち合わせ
お客様からお問い合わせをいただいたら、お打合せを行って工事の目的やご要望をお聞きします。注意すべきは、この段階ですでに建物が完成していて、箱の大きさが決まっていることが多い点です。その範囲内においてお客様のご要望を可能な限り満たし、法的な規制や管理会社からの要求も守らなければならないので、入念に打ち合わせを行います。
③プランニング
ヒアリングの内容をもとに内装設計を行い、具体的な施工プランを立案します。店舗の場合は、設備の設置や動線の確保、回転率やデザイン性や人間工学など、さまざまなポイントを考慮して設計しなければなりません。
それに加えて立地やスペースの制限、法的な規制も考慮しなければならないので、設計は複雑なパズルを解くかのようです。そのため、現地調査において物件の写真撮影や実測、既存の設備の確認などを行い、プラン作成の資料とします。
④プランの提案・打ち合わせ
できあがったプランをお客様に提案し、さらに詳細を詰めていきます。変更・修正のご要望があれば可能な限りプランに反映させますが、100%盛り込めるとは限りません。場合によっては何かをあきらめたり、プランを作り直したりしなければならないこともあります。
⑤見積もり・契約
打ち合わせを経て工事の内容が固まってきたら、見積もりを行います。多種多様な建材から最適なものを選び、適正な金額を算出した上で、お客様に提示します。もし見積もりにご納得いただけない場合は、お客様のご要望に近づける修正が必要です。見積もりの金額や工事の工程など、すべてにご納得いただけたら、正式に契約を交わします。
⑥着工・引き渡し
いよいよ着工です。事前に作成した工程表をもとに、スケジュールを守って工事を進めます。重要な工程では、お客様に立ち会っていただくこともあります。お客様からの確認や質問があれば、しっかりと回答しなければなりません。施工途中で工事の内容変更を希望されることもあるので、可能かどうか慎重に判断します。
工事完了後は、仕上がりに何らかの不備がないか、現場のチェックを入念に行います。内装に傷や汚れはないか、設備は正常に稼働するかなど、細かい部分まで徹底的な確認が必要です。不具合がなければお客様に物件を引き渡し、工事完了となります。
ちなみに、内装工事のご依頼をいただいてから施工が完了するまでの期間の目安は、3~6ヶ月ほどです。業者選定やプランニングなどで1ヶ月半~2ヶ月ほどかかるため、トータルでは3~6ヶ月になります。あくまでも目安です。
⑦アフターケア
忘れてはならないのがアフターケアです。建物や設備は確実に経年劣化するため、店舗内装工事からある程度の年数が経過すると、見た目が悪くなったり不具合が生じたりします。こういったトラブルに対応し、必要に応じて改装や改修を行うのも、店舗内装工事業者の仕事です。お客様との信頼関係を構築すると、末永くお付き合いいただくことができます。
■内装工事業者は大きく分けて3タイプ!
内装工事を依頼できる業者には、大きく分けて「デザイン設計事務所」「内装工事会社」「工務店」の3タイプがあります。カナリは内装工事会社になります。
また、業者の側も、自分たちにどのような強みがあるのかを理解しておくべきでしょう。3タイプの業者の特徴をご紹介します。
・デザイン設計事務所
デザイン設計事務所は、その名の通りデザインを専門とする会社です。経験豊富なデザイナーが内装設計を行うため、デザイン性については素晴らしい仕上がりが期待できます。
ただし、デザイン設計事務所はデザイン・設計のみに対応しているので、実際に工事を行う施工業者は別に探さなければなりません。そのため、トータルの費用が高くなったり、工期が長くなったりしやすいのがデメリットです。デザインと空間設計を重視する方や、予算と工期に余裕のある方に向いています。
・内装工事会社
内装工事会社は、デザイン設計と施工をすべて自社で行っている会社です。全行程を1社で完結できるため、やり取りする窓口も1つで済み、打ち合わせも施工もスムーズに進められます。予算の調整や仕様変更などに柔軟に対応してもらいやすい点や、一社完結によりコストを抑えやすい点もメリットです。
その反面、デザイン力はデザイン設計の専門会社ほど高くありません。こういった特徴から、工事をスムーズに進めたい方や、費用や工期を予定内に収めたい方に向いています。
・工務店
工務店は内装工事だけでなく、新築工事やリフォームなど幅広い工事を手掛けている会社です。施工のプロなので現場作業に強く、品質の高い施工や現場での対応力が期待できます。また、施工コストも比較的抑えやすいのがメリットです。
ただし、デザイン力はあまり高くないケースが少なくありません。そもそも自社にデザイナーが在籍しておらず、デザイン設計は別の会社に依頼しなければならないケースもあります。したがって、施工箇所が一部で費用を抑えたい場合や、すでに図面ができあがっている場合などに適しています。
■カナリでは内装施工管理を募集しています!
内装工事は建物の内側を仕上げ、実際に使えるようにするために必要不可欠な工事です。お客様と業者が入念な打ち合わせを行い、適切な内装工事を行ってこそ、魅力的な店舗を作り上げることができます。
お客様が直接目にしたり使ったりする部分の工事なので、その出来栄えに感謝されることも多く、やりがいのある仕事です。興味のある方は、店舗内装工事をしているカナリで働いてみませんか?
有限会社カナリでは店舗建築の工事現場で、施工管理として働いてくれる方を積極的に募集しています。弊社は設計・施工の一貫体制を取り、材料発注から施工管理までワンストップで行っている会社です。
入社にあたって学歴や経歴、保有資格は問いません。建築施工管理技士の資格は、入社してから取得すればOK! 前職は大工だった人など、施工管理の経験がない人が実際に入社し活躍しています。個人事業主の職人として働いてきた人でも、キャリアを活かすことができます。
業務においては、大きな裁量権を与えており、1人1人が施工案件をワンストップ担当(1人1現場体制)しているので、工事の段取りから出退勤の時間、休憩時間、さらには休日まで自分で考え自由に決めることができます。会社の考え方としても自分自身で考えて動くことを大切にしており、何でも従業員に任せるスタンスです。
また、弊社の特徴として、フレキシブルに現場の改革に取り組んでいます。無駄な時間は作らない方針で、会議や打ち合わせはほとんどなく、無意味な縛りや社内ルールの類もありません。こういった改革とワンストップ体制により、生産性を大幅に向上させることができました。
さらに福利厚生も充実しており、年間休日は106日以上としっかり休んでリフレッシュでき、ワークライフバランスを取りつつキャリアを築くことが可能です。
キャリアにお悩みの方や異業種で働いている方、個人事業主の方、そして再チャレンジしたい施工管理経験者の方、カナリで施工管理職として働いてみませんか?
また、有限会社カナリでは協力会社様を募集しています。全工種で募集中ですが、特に内装仕上げ、軽量鉄骨下地をお願いできる協力会社様は大歓迎です。路面店 百貨店などが主な現場となります。ぜひご連絡ください。
採用情報はこちら
関連記事
内装施工管理はどんな仕事?建築施工管理との違いを紹介!
内装施工管理はきついって本当?内装施工管理がきついと言われる理由や仕事内容を紹介!